その歴史は中世ロシアにさかのぼり、かつては「ロシアン・ウルフハウンド」と呼ばれたオオカミ狩りのイヌ。すでに絶滅してしまい今はいない「ステップ・グレーハウンド」の血を受け継ぎ、猟犬としての才能を開花させたといわれるボルゾイ。オオカミの臭いをどこまでも追い、しとめた、それは勇敢な超大型犬です。

ルーツとなったイヌは中近東生まれとも言われていますが、今の姿になるまでには北方のコリーなどとも交配され、寒さに強いイヌに改良されました。

そして、帝政ロシア時代には貴族の猟には欠かせない花形的存在に。このイヌを飼うことが上流階級のステータスとなりました。王侯貴族の間での贈り物にされたイヌとしても知られています。

19世紀の終わりにアメリカに渡り、新天地ではコヨーテ狩りに使われた「ロシアン ・ウルフハウンド」が、「ボルゾイ」という名前になったのは1936年になってからのこと。優雅なその姿で世界中の愛犬家の憧れとなっています。

名前の由来

ロシア語で「俊敏」「機敏」といった意味。

特徴

スリムなボディに長い脚。飾り毛のある長く垂れた耳と垂れ尾が優雅です。

性格

猟では勇猛果敢に獲物を攻め立てますが、家庭の中ではマイペースのネコ的な性格が現れます。頑固な面も少々。

大きさ

体高：69～74cm　体重：31～48kg

被毛のタイプ

長毛のダブルコート（上毛と下毛からなる二層の被毛）。

カラー

色の制限はありませんが、ホワイト地に色模様の組み合わせが一般的。

お手入れ

ブラッシングで被毛を整え、耳の中を清潔にキープします。

お手入れは？

毛は抜ける？

吠える？

運動量は？

こんな人に向いています

庭付きの大きな家で飼うのがベスト。しつけがしっかりできる人。