同協会により毎年行われているこのアンケート調査。今回は全国の20~69歳の男女個人を対象者条件に、有効回収数5万5719サンプルのデータをもとに、犬・猫の飼育頭数や年齢などの分析を行った。
それによると、飼育世帯率は犬が17.7%、猫(外猫除く)が10.3%で、そこから推計される飼育頭数は犬・猫合計で、2154万2000頭となった(犬:1193万6000頭/猫:960万6000頭)。昨年調査時の2147万3000頭に比べやや増加しているものの、ほぼ横ばいで推移していることがわかる。
飼育状況を年代別に見ると、50歳代の飼育率が犬は22.7%、猫は12.0%と、ともに平均を上まわりもっとも高く、次いで60歳代が続いた。逆に子育て世代の30歳代は飼育率がもっとも低く、高齢者層を中心にペットのニーズが強い現状が見えてきた。
また、地域別に見た場合では、犬の飼育率がもっとも高かったのは四国(22.6%)で、逆にもっとも低かった地域は意外にも、東京・神奈川などを含む京浜(首都圏)の15.1%だった(飼育頭数自体は多い)。猫は北関東(13.6%)がもっとも高く、もっとも低かった地域は関西(8.6%)だった。
なお、東日本大震災の発生に関連して、概算被害世帯数や東北6県の犬・猫飼育率などから算出した被災頭数は、推計で犬が6500頭、猫が6400頭、計1万2900頭となった。
関連URL: 平成23年度 全国犬・猫飼育実態調査 結果