チーターを飼育下で繁殖させるのは難しいとされるが、同園では過去5年間にチーターの繁殖に6回も成功している。今回誕生した赤ちゃんは5頭で、そのうち2頭が特徴的な模様をもつ「キングチーター」だった。
通常、チーターは体に独特の黒い斑点模様をもっているが、キングチーターはその斑点がつながり、帯状となっているのが特徴。キングチーターは劣性遺伝子によって生じ、両親双方からその遺伝子を受け継がないと誕生しない。
今回の5頭の赤ちゃんはスミレ(メス)とカイ(オス)の子どもたちで、2013年1月6日(日)に誕生した。同園によると、赤ちゃん5頭はすくすくと育っており、1月16日(水)に初めて体重測定したところ900g~1100gだったが、30日(水)には1500g~1800gになり、いずれも順調に成長しているという。
ちなみに同園でのキングチーターの誕生は、2011年6月11日に今回と同じ2頭の間に生まれたメスのナデシコ、2012年10月10日にキキョウとカンガの間に生まれたオスのイブキに続いて3例目。キングチーターは同園以外に国内誕生例はなく、国内でキングチーターを飼育しているのも同園だけ。同園では今後、赤ちゃんの成長具合をしっかり観察し、追って公開する予定だ。2頭のキングチーターが公開される日を楽しみに待ちたい。
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