まず、「愛犬・愛猫が太っていると思うか」の問いに対しては、「思う」と回答した人が25%だったのに対し、「思わない」は半数以上の59%と、愛犬・愛猫の体型は理想的だと思っているオーナーが多いことがわかった。
一方、ダイエットの必要性を問う設問では「必要がある」と回答した人が43%と、前述の「太っていると思う」と回答した25%を大きく上まわる結果となっている。
そのギャップを裏づけるものとして注目したいのが「愛犬・愛猫のダイエットを必要と感じた一番のきっかけ」についての回答で、「病気ではないが、獣医師にダイエットをすすめられた」が上位にあがっていることから、愛犬や愛猫が太り気味であっても、そう感じていない、もしくはあまり気にしてないオーナーが少なからずいると推測される。
また、愛犬・愛猫のダイエット経験の有無では、「現在している」「過去に実施したことがある」を合わせても35%にとどまり、実施したことがない人が半数を大きく超えることがわかった。犬猫別に見た場合、ダイエットをさせたことがないオーナーの割合が犬では60%だったのに対し、猫は74%と、猫オーナーのほうが肥満に頓着しない傾向が強いようだ。
さらに、ダイエット経験者のエピソードでは、「喜んでお散歩に行くようになった」「ヘルニアが自然治癒した」など、ダイエット成功によるうれしい変化をあげる人も多く見られ、その秘訣としては「家族で団結した」「心を鬼にしてがんばった」というコメントがあげられた。
逆に、ダイエットに失敗した人は、「かわいいからついおやつをあげてしまう」「自分以外の家族がおやつや人の食べ物をあげてしまう」など、成功した人とは真逆の意見をあげている。
その結果を裏付けるようなデータが、今年6月に日本ヒルズ・コルゲート株式会社が実施した「愛犬の肥満とダイエットに関する意識調査」の結果でも得られている。ダイエットの失敗率を世帯人数で見た場合、1~3人の世帯では30%前後だが、4人世帯だと34.4%、5人以上では39.1%と、家族が多いほど失敗率があがる傾向が見られたという。
どうやら、ペットのダイエットの成否は、家族全員が協力し、つい甘やかしたい気持ちにいかに打ち勝つかにかかってくるといえそうだ。
さらに興味深いところでは、愛犬のダイエットを自己流で実施した場合の成功率が66.4%だったのに対し、動物病院で指導を受けた場合は75.4%と、10%近くも成功率が高いのだという(日本ヒルズ調べ)。
ペットの体のコンディションを正確に把握したうえで、効果的にダイエットを行うには、獣医師の協力を得ることも有効な手と言えそうだ。
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ペットのダイエット 家族・獣医師との協力と、心を強く持つことが成功のカギ
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