このブチハイエナは、2010年10月6日に韓国大田広域市と札幌市の姉妹都市提携を記念し、大田O-Worldからオスとメスのペアとして動物交換で来園した。しかしその後、メスと思われていたカミに発情兆候が見られなかったり、2頭にいさかいが多かったため、もしやと思った動物園関係者が、北海道大学大学院獣医学研究科繁殖学教室に協力を求めた。そこで、2頭に麻酔をかけてエコー検査による内部生殖器の画像診断など、さまざまな検査を行った結果、なんと2頭ともオスであることが判明したというもの。
ブチハイエナはオスとメスの外部生殖器が非常によく似ていて、外見上からはオスメスの区別がつきにくい。そのため性別を確定するためには、麻酔をかけての精密検査が必要だったという。円山動物園は今後も繁殖を目指しメスを探す予定だが、9月25日現在、日本国内でブチハイエナを飼育している7つの動物園には、オスが10頭、メスが7頭で、メスの数が少ない状況だ。
そもそもなぜこんな間違いが起きたのか定かではないが、生まれたときの性別検査で手違いが起きてしまったのではないかと考えられている。ちなみに、現在2頭はペア関係を解消し、別々に飼育されている。
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