日本における猫ブームは近年、初めて巻き起こったものではなく、江戸時代後期にも日本では爆発的な猫ブームが起きていた。猫は浮世絵、歌舞伎、版本などに多く取り上げられ、ねずみ退治の頼もしい姿や人々を脅かす化け猫、福を招く縁起物と、さまざまな姿で猫たちは江戸の世界を駆け巡った。
本展では、猫が人々の暮らしにどのように受け入れられてきたのかを辿りながら、江戸時代後期に起きた「猫ブーム」の諸相を、歌川国芳らの浮世絵を中心に、招き猫や版本など約200件を集め紹介するほか、「おもちゃ絵」の体験など、お楽しみコーナーも多数、用意されている。特別寄稿としては、人気猫マンガ家・くるねこ大和さんによる、招き猫の先祖・丸〆猫の誕生秘話の漫画をパネル展示する。
また、ニャンニャンの日&GW特別企画として、4月22日(日)と4月28日(土)から5月6日(日)の間の、各日先着50名に、本展オリジナル缶バッジがプレゼントされる。
会期は、5月20日(日)まで。休館日は毎週月曜日(ただし、4月30日(月)は開館)。時間は、午前10時から午後7時まで。入場料は、一般が1,200円、大学生/高校生/70歳以上が800円、中学生以下は無料。問い合わせは、静岡市美術館、電話:054-273-1515 まで。
関連URL: 「いつだって猫展」