月ごとにテーマを決め、対象動物に関するさまざまなイベントを実施している多摩動物公園は、9月はマレーシアの森で暮らす大きな鼻を持つテングザルや器用に枝にぶら下がるオランウータン、巨大な植物、虫たちなど生物たちが登場する映像上映会「野生のインドシナ──マレーシア」(原題「Wildest Indochina, Malaysia」 映像提供:地球映像ネットワーク)と、オトナのオスは80kg、メスは40kgにもなる地球上で最も大きい樹上性動物オランウータンが、どうして樹上で生活できるのか、彼らはなぜ木から下りないのか、などについての講演会「木の上でくらすオランウータン」が予定されている。
講師は、東京工業大学でオランウータンの行動を研究し、理学博士号を取得。京都大学野生動物研究センターの研究員などを経て、国立科学博物館人類研究部に所属(日本学術振興会特別研究員)、東南アジアのボルネオ島で、オランウータンの行動や生態の研究を続けている久世濃子氏。著書に『オランウータンってどんな「ヒト」?』(朝日学生新聞社)、『オランウータン-森の哲人は子育ての達人-』(東京大学出版会)がある。
映像上映会「野生のインドシナ──マレーシア」は、9月24日(月・祝)午前10時から11時まで、講演会「木の上でくらすオランウータン」は、午後1時半から2時半までの予定となっている。会場は、ウォッチングセンター内の動物ホール。対象は小学生以上で、各100名。上映会は、当日先着順(受付は9時30分から)。講演会は、oranghutan@tokyo-zoo.net 宛に、件名を「オランウータン講演会」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入して9月10日(月)までに申し込む。先着順のため、定員に達した場合は締め切りとなる。
関連URL: 9/24 月間動物イベント 映像上映会「野生のインドシナ──マレーシア」、 講演会「木の上でくらすオランウータン」開催