講演1は、日本獣医生命科学大学講師の加藤卓也氏による「アライグマとどう向き合うか」。外来種であるアライグマは、日本に在来の野生生物を捕食するなどの影響が危惧されると同時に、すでに農作物の食害や家屋への侵入被害のように大きな損失も引き起こしている。さらに、人の生活圏へうまく適応しているので、最近では共通感染症を媒介するおそれも指摘されている。広域的かつ多様化するアライグマの問題に対して、いま求められることについて、アライグマの生態や各種の問題、対策の実際と課題を考察する。
講演2は、多摩動物公園・教育普及課・昆虫園飼育展示係・古橋保志氏による「多摩動物公園内におけるアライグマの出現状況と両生類の保全活動」。園内でおこなっている野生動物調査でも野生のアライグマが確認されており、両生類などへの影響が心配されている。園内での状況や両生類の保全の取組みについて、職員から報告する。
「アライグマ講演会」は、3月10日(日)午後1時半より3時半まで、多摩動物公園ウォッチングセンター内 動物ホールにて行う。定員は200名。事前申し込み制(先着順)。参加費は無料で、当日は入園料も無料となる。申込締め切りは、3月8日(金)送信分まで有効。応募は、往復はがきまたはEメールにて申し込む。詳細はリンクを参照。問い合わせは、電話:042-591-1611 まで。
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多摩動物公園内野生生物保全センターがアライグマのついての講演会を主催
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