オーストラリアのタスマニア諸島にある小さな町が、なぜか大きな海獣に好かれてしまったようだ。
体長約2メートル、体重600キロを超える巨体で人々を驚かせているのは、タスマニアの海に生息するゾウアザラシだ。「ネイル」と名付けられたそのアザラシはなぜか海よりも陸を好み、毎日のように民家にやってくる。あるときは道路のまんなかでで寝そべり、あるときは誰かの家の芝生の上でゴロン。家の玄関にこんなでかいアザラシがいたら、だれもが驚かずにはいられない。
人には好意的で襲ったりはしないが、気に入らないものがあると、標識だろうがフェンスだろうが壊してしまうという迷惑行為が目につく。
地元警察がやってきて海に戻そうとするも、大きな口を開けて全力で抵抗するネイル。しぶしぶ海に戻るが、次の日になるとまた一心不乱にほふく前進をして民家にやってくるのだ。
ゾウアザラシは5、6年で大人になるため、まだ3歳のネイルはこれからもっと大きく成長すると思われる。ネイルを可愛がっている住民が多いが、人間との接触を避けて野生で暮らすべきだという声もあり、島のなかで意見が割れているようだ。
そんなことはつゆ知らず、当人はなんの悩みや憂いもない様子で今日も堂々と道路のまんなかでお昼寝を楽しんでいる。
ワールドペットニュース
毎日民家にやって来ては、道路や庭でくつろぐ「海嫌い」なアザラシ
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