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保護されたウサギが「かわいさ」を武器に警察署に就職

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警察犬ならぬ、警察ウサギが登場したのはカリフォルニア州のユバシティ。保護されたウサギが警察署で働くという、自由の国アメリカらしいニュースだ。

ウサギが警察官なんてバカらしいと思うかもしれない。たしかに麻薬探知はできないし、人間の指示に従うこともできないが、かわいさを武器に警察署で重要な役割を果たしている。 このウサギは、同警察のウェルネス・プログラムの 「ウェルネス・オフィサー 」を務めているのだ。
同署のフェイスブックの投稿によると、このプログラムは 「心身の健康を優先することの重要性を推進し、ストレスを軽減し、幸福のための前向きな基盤を作るためのツールとリソースを提供する 」ものだという。この投稿では、ウサギのパーシーが必要な人にサポートを提供すると説明されている。

警察官というのは、精神的に負担の大きい仕事である。イリノイ州刑事司法情報局によると、仕事によるストレスは睡眠不足や燃えつき症候群を引き起こし、場合によってはPTSDなど、より深刻な精神病につながることもある。2020年の研究によると、調査対象となった警察官434人のうち26%が精神疾患の症状を訴えていた。
米国国立衛生研究所によると、動物とのふれあいは精神的・肉体的な健康を増進させる効果があるという。ほかの研究でも、ペットとの時間は孤独感を軽減し、社会的支援の感情を高めることがしめされている。

パーシーは、2022年10月21日に同署に務めるアシュリー・カーソン巡査がパトロール中に見つけたウサギだ。道路の真ん中をさまよっていたのでカーソン巡査が保護し、動物管理局に預けたものの引き取り手がいなかったので里親になった。カーソン巡査や署の人々はすぐにパーシーの穏やかで社交的な性格に気づき、心を癒す特別な存在として扱うようになった。

実はカリフォルニア州の警察官になったウサギはパーシーが初めてではない。2017年に、スピーディーという名の白いウサギもセラピーアニマルとして警察に加わった。また、マサチューセッツ州グリーンフィールドでは慰問動物として、感情的なサポートのためにセントバーナード犬が雇われたこともある。信じがたい話だが、警察の一員となった最も奇妙な動物は、アリゾナ州の麻薬探知トカゲだろう。
このように、警察で活躍する動物は多様化しており、その役割も警察官の精神的なサポートといった「癒し」の力が、近年はとくに重要視されているようだ。

関連URL: Meet Officer Percy: Adorable Rescued Bunny Joins California Police Department to Offer Emotional Support, Reduce Stress

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