
ニューハンプシャー州の住民が、アメリカ国内で数十件発生しているペットのヤモリに関連したサルモネラ菌感染の1人であると、連邦政府の公衆衛生当局が発表した。
米国疾病予防管理センターによると、3月以来27州にまたがる感染で9人が入院している。
国内で49件の症例が報告されており、そのうち6件はペンシルバニア州であるとのことで、現在も調査が続けられている。
これまで一般的に知られていなかったが、ヤモリはサルモネラ菌を媒介する可能性があり、それが人に感染して病気になることがあるようだ。
「ヤモリや他の爬虫類は、たとえ健康で清潔に見えても、糞の中にサルモネラ菌を持っている可能性があります。ヤモリやヤモリがいる環境にあるものに触れたり、口や食べ物に触れてサルモネラ菌を飲み込んだりすることで病気になる可能性があります」と保健当局は注意を喚起している。
サルモネラ菌に感染すると、ほとんどの人が下痢、発熱、腹痛を経験する。症状は通常、細菌を飲み込んでから6時間から6日後に始まる。
米国疾病予防管理センターによれば、ほとんどの人は治療をしなくても4〜7日で回復するが、一部の人々、特に5歳未満の子供、65歳以上の大人、免疫力が低下している人々は、治療や入院が必要なほど重症化することもある。
サルモネラ菌は口を通して感染するものなので、ヤモリに限らず爬虫類や両生類に触れたり、トイレやケージの掃除をしたあとに必ず手を洗うことが一番の感染防止になる。小さい子供やお年寄りのいる家庭はとくに気をつけたほうがいいだろう。
関連URL: New Hampshire resident among dozens of Salmonella infections linked to pet geckos nationwide