
うさぎの特徴といえばあの大きな耳だが、なかには耳のないうさぎも存在するようだ。
イギリスのボルトンの「スミスヒルズ・オープンファーム」で、耳のないウサギ「ヴァン・ゴッホ」が生まれた。
一緒に産まれたウサギのなかで耳がないのは彼だけ。でも耳がないことはヴァン・ゴッホにとって辛いことではないようだった。耳がなくても聴覚は保たれているので、健康面での障害はない。
それでもヴァン・ゴッホがうさぎとして、家族に受け入れられていると感じられるようにできないかと農場の人々は勝手に心配していた(童話の「みにくいあひるの子」に似ているからだろうか)。
ファームの広報担当ケイトリンさんが、ヴァン・ゴッホにも耳を持つ感覚を経験させてあげたいと考えていたとき、農場のスタッフの1人が趣味でかぎ針編みをしていると知ってひらめいた。手編みの耳をヴァン・ゴッホにプレゼントしようと。
ファームはTikTokで、ヴァン・ゴッホが新しい耳を試着する動画を公開した。動画の冒頭では、灰色のヴァン・ゴッホが編み耳をつけずにクリーム色や灰色の兄弟たちと一緒に映っている。
次に映像は切り替わり、あごの下でリボンで固定された灰色とピンクのふわふわした編み耳をつけて嬉しそうにポーズをとるヴァン・ゴッホが映し出される。見た目も家族に溶け込んだヴァン・ゴッホは、耳をぷるぷると揺らしながら飼育スペースを駆け回っている。
ヴァン・ゴッホが編んだ耳をつけるのはファームのスタッフが監督している時だけで、短時間楽しむためのものだという。それでも耳をつけているヴァン・ゴッホは普通のうさぎよりも愛らしく、ファームのスタッフや動画を観た人々を笑顔にしてくれる。
肝心のうさぎ家族の反応はどうなのだろうか。耳のことなどあまり気にしていないのかもしれない。
関連URL: Van Gogh the Rabbit Born Without Ears Gets Crocheted Gift to Blend in with Family TikTok動画








