
ハワイ、ホノルルにあるカカアコエリアには、ドッグフレンドリーで知られる「ビクトリア・ウォード・パーク」がある。近隣のマンションに住む犬の飼い主にとってはお決まりの散歩コースとして愛されてきた。
しかし、そのビクトリア・ウォード・パークが犬やほかの動物の芝生への立ち入りを禁止することにし、大きな物議を呼んでいる。
一時的に公園は閉鎖していたが、新ルールとともに再開すると、犬の飼い主たちがプラカードなどを掲げてデモを行っていた。
「常にペットフレンドリーなコミュニティとして紹介されていました。ウェブサイトにも随所に記載されていたのです。そういうブランディングで売り込んで、それが物件購入の決め手になったのに残念だ」と、その地域のマンションの一室を購入したイム氏は語った。
コミュニティを運営するウォード・ビレッジ側は衛生と安全のためと説明している。
「犬は依然としてワードビレッジで歓迎されています。私たちは単に、すべての利用者が楽しめるよう芝生の安全性と衛生状態を維持しようとしているのです」。
また、今回の方針変更は、過度で無責任な犬の扱いに関する苦情の増加に対応したものであり、更新されたガイドラインはホノルル市郡の公園規則により厳密に沿うものだと説明している。
ワードビレッジ計画開発上級ディレクターのゲイナ・ベラネリ氏は、居住者は建物内に設置された犬専用施設(排泄エリアやドッグランなど)を利用できると説明。今回のルールは芝生や植栽エリアを広く公共利用するための保護が目的だと述べた。
この芝生への立ち入り禁止には、だれもが反対しているわけではない。犬を飼っていない住民の中には、公園は人、家族、清潔さを優先すべきだと主張し、新たな規制を支持する声もある。
ドッグパークとしてではなく広く開かれた公園である限り、飼い主のマナーが悪化して清潔を保てない場合はそういった措置を取らざるを得ないのかもしれない。
ワード・ビレッジ側は、ガイドラインの実践状況を見ながら住民との対話を改善する方針だが、現時点での政策変更予定はないとしている。
抗議を続ける住民との対立が収縮していくことが望まれるが、ワードビレッジのコミュニティブランディングという観点でいうと大きな転換期にあると言っていいだろう。
もはやペットフレンドリーとは言えないとなったとき、何が売りになるのか。高層住宅コミュニティへの移住者が増えるなかで、ペット飼育者の暮らしやすさを求める顧客層が遠ざかるリスクは否めない。
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