この賞は、イベントのテーマ「見つけよう!ペットと暮らす喜びを」に合わせ、ペットとともに暮らす楽しさや喜びを広く伝える著名人や、動物愛護活動に貢献した人の功績を称える目的で、今年開設された。
マスコミ関係者へのアンケート調査などをもとに決定した栄えある第1回の受賞者には、動物愛護活動への貢献に対し、全国に先がけて「殺処分ゼロ」への取り組みを行った熊本市動物愛護センター所長の松崎正吉さんと、NPO法人「elf(エルフ)」の代表を努める女優の田中美奈子さんが選出された。
また、ペットと暮らす喜びを広く一般に伝える活動に対し、動物バラエティ『ペット大集合!ポチたま』でおなじみの「松本君」こと松本秀樹さん、タレントで東京海洋大学客員准教授のさかなクン、俳優の哀川翔さんの3名が選ばれたほか、タレント犬のカイくんが特別賞を受賞し、唯一の“受賞犬”として名を連ねた。
表彰式では同工業会の柳原伸明会長から記念の盾が各受賞者に手渡された。「今日はちょっと不安で一緒にやってまいりました」と、松本さんは6月公開の映画『LOVE まさお君が行く!』でまさお君役を努めたラブラドール・レトリーバーのラブ君と登場。隣に座るさかなクンに飛びついたり(哀川さんにも飛びつこうとするものの、「あの人はアカン!」と松本さんに止められた)、報道陣にじゃれたりと、ヤンチャな姿で会場を和ませた。
このような賞を贈られるだけあって、みな大の動物好きのようで、さかなクンは80匹の魚と亀と猫、哀川さんは昆虫、爬虫類などさまざまな生き物およそ300匹と暮らしているとか。
特に、10年前からカブトムシを飼っているという哀川さんは「昆虫がバタバタせず落ち着いているのは、環境がいい証拠」「野生下の昆虫は常に飢餓状態にあるので、あまりエサをあげすぎてもダメ」など、ベテランならではのトリビアにまわりからも「おお~」と感嘆の声があがっていた。
会の最後で挨拶に立った柳原会長は、「日ごろから動物愛護の精神にのっとるすばらしい活動をされていたり、ペットと暮らす喜びを広めてくださるみなさまには、心から本当にありがたいと思っています」と感謝を述べ、「ペットを飼うと心が清らかになると、そう思っています。これからも“ペットのためになる”を一番に、いい製品をどんどん広めて、もっとペットが住みやすい世の中を作っていきたいと思っています」と抱負を語った。
「2012 ジャパンペットフェア」は明日31日と4月1日の2日間は一般公開デーとなる。各メーカーの新商品が展示されるほか、小動物や鳥、昆虫などの動物たちとのふれあいコーナーや今回受賞したカイくんの写真撮影会、女性誌『BLENDA』で活躍するモデル犬オーディションなど、盛りだくさんのイベントが行われる予定だ。千葉・幕張メッセ5・6ホールで、10時から17時まで開催。
【各受賞者のコメント】
◆熊本市動物愛護センター所長 松崎正吉さん
保護された犬たちが愛護センターを生きて出られる数字を「生存率」といいますが、私たちが殺処分ゼロという取り組みを始めた平成13年当時の生存率は、20%ぐらいしかありませんでした。でも熊本市の職員や市民の方々のご協力をいただき、平成21年からは3年連続で生存率90%となりました。今後はこの賞を励みに、さらに生存率をあげていきたいと思っています。また、この成果をあげるにあたり、ご協力いただいた市民のみなさんのもとにこの賞を持って帰って、喜びを分かち合いたいと思います。
◆田中美奈子さん
二児の母で忙しいですけれども、人と動物が本当の意味で共生できる社会を目指してしっかりがんばっていきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
◆松本秀樹さん
この賞をいただけたのも、12年前に始まりました『ペット大集合!ポチたま』で初代旅犬だったまさお君、そして2代目のだいすけ君のおかげだと思っています。これからも番組を通じて、犬と暮らす楽しさ、犬と出歩く楽しさ、犬と旅する楽しさや、または犬を飼う大変さなどを伝えられたと思っています。
◆さかなクン
今回こんなにうれしい賞をいただきまして、ギョギョっとハッピーでございます! 私さかなクンも今我が家で80匹ほどのお魚と暮らしていますが、日々感動をいただいています。やっぱり生き物と暮らすと、とても癒されたり、元気をいただけます。これからも、みなさんからたくさん教えていただきながら、生き物と一緒に幸せな暮らしをしていけるようにがんばっていきたいと思います。
◆哀川翔さん
自分の飼っているペットで賞をいただくとは思いませんでした。うれしいです。カブトムシを飼い始めて10年になりますが、また今年の夏もたくさんのカブトムシがかえると思います。ご希望の方は言っていただければ、いいかたちでさしあげます(笑)。
◆カイくん(湘南動物プロダクション・坂本さん)
もう丸4年になりますが、この子だけではなかなか難しいところ、みなさまにかわいがっていただいて、関係者のみなさまや多くの方に支えられて、やっと演技が成り立っている状態でございます。今年で9歳になりますが、これからも末永くよろしくお願いします。
関連URL: 2012 ジャパンペットフェア