パッケージなどを大幅リニューアルすると同時に、従来の犬用「ローフタイプ」、猫用「ジューシータイプ」に続く、ジューシーな仕上がりの新製品「角切りタイプ」をラインナップに加わえた「サイエンス・ダイエット」の缶詰シリーズ。
そのお披露目の場として、ヒルズ製品を愛用している一般のペットオーナーを招いて行われたこの日のイベントでは、ヒルズの歴史やペットフードにまつわるトリビアなどを交え行われた、同社マーケティング本部 小野由貴子さんによる新製品説明に続いて、「ペットの防災セミナー」が行われた。
東日本大震災の発生を受け、ペットオーナーの防災意識が高まっていることから開催されたというこのセミナーには、NPO法人ANICE(アナイス)代表で、公益社団法人 日本愛玩動物協会防災担当理事を務める平井潤子さんが講師として登壇した。
震災発生直後から、宮城県女川などの被災地でペットの救援活動を行ってきた平井さんは、「一度避難したものの、ペットを迎えに自宅に戻って津波に遭われた方も。通常はペット同行避難を推奨していますが、津波に対しては、必ずしもそれがいいことではない場合もありました」と、ペットの防災・救援活動の難しさを語った。
さらに、ストレスによりまったく食べられなくなった犬の事例に触れ「緊急時のペットの食事は嗜好性を優先に考えるほうがいい」であったり、「教室が多い学校はペットの同伴避難がしやすい」といった、実体験にもとづいた防災の知恵が数多く紹介された。
平井さんは「ペットの防災に決まったマニュアルはありません。市役所などが被災した場合には自治体にも頼れません。家族であらかじめ話し合い、オリジナルの防災計画を作っておくことが大切。“自分でペットを守る”という気持ちでいてください」と語り、「今回の体験から、震災に備えるための知恵を得てください」と訴えた。
会の最後には、同社のお客様相談室の石川和男獣医師による正しいウェットフードの与え方や保存方法、ドライフードと組み合わせた場合の適正な給与量などがレクチャーされたのち、ペットの食事に関する参加者の悩みに答える質疑応答の時間が設けられた。
なお、石川獣医師によると、ヒルズ公式サイトではペットの体重から同社製品の適正給与量を割り出すことができる「給与量計算」ページを設けているそうなので、正しい食事の与え方やドライフードやウェットフード、おやつを与えるバランスがわからない方は、利用をおすすめしたい。
新しくなった「サイエンス・ダイエット 缶詰シリーズ」は、すぐれた栄養バランスと同時に、さらに高い嗜好性を実現した犬用「角切り肉と野菜のシチュー とろみソースがけ」と、猫用「グルメ仕立て とろみソースがけ」の「角切りタイプ」を中心に展開する。
総合栄養食のため缶詰と飲料水のみでも1回の食事で必要な栄養素は補えるが、ドライフードのトッピングとしても利用できる。また、水分を75%以上含んでいるため、水をあまり飲まない犬や猫の水分補給の手段としても重宝しそうだ。
【製品概要】
<犬用製品>
◆製品名
「角切り肉と野菜のシチュー とろみソースがけ」
◆ラインナップ
・パピー 幼犬・母犬用 ~12ヶ月/妊娠・授乳期 チキン
・アダルト 成犬用 1歳~6歳 ターキー
・シニア 高齢犬用 7歳以上 チキン
・シニアプラス 高齢犬用 10歳以上 ビーフ
◆容量・希望小売価格
・363g/缶:305円(税込)
・超小型犬種用 85g/缶:149円(税込)
<猫用製品>
◆製品名
「グルメ仕立て とろみソースがけ」
◆ラインナップ
・キトン 幼猫・母猫用 ~12ヶ月/妊娠・授乳期 チキン
・アダルト 成猫用 1歳~6歳 チキン
・シニア 高齢猫用 7歳以上 ツナ
・シニアプラス 高齢猫用 11歳以上 シーフード
◆容量・希望小売価格
82g/缶:149円(税込)
関連URL: 日本ヒルズ 公式サイト 日本ヒルズ 「給与量計算」