今回で2度目の実施となるこのプログラムだが、前回2010年に実施された際、世界中から集まった6万人の候補者のなかからファイナリストの座を勝ち取った6名のなかに、日本人女性が含まれていたことを記憶している人も多いだろう。
その際のパンバサダーたちには、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で1ヶ月間にわたりパンダの飼育係を務めてもらうというミッションが与えられたが、今回は「パンダクエスト(冒険)-次期成都パンバサダーになろう」をテーマに、保護環境下での飼育ではなく、自然界にパンダを戻すことに焦点を当て活動を展開する。
このプログラムで選ばれた3名の公式「成都パンバサダー」には、2013年に行われる「世界パンダ保護ツアー」に参加し、世界11ヶ国で飼育されているパンダを訪問するとともに、絶滅に瀕したパンダの認知度向上に関わる現地活動を1年間にわたって行ってもらう予定だという。
3ヶ月間にわたる選考はまず、同プログラムのFacebookページで行われる。パンダ保護に関する知識や保護メッセージを周囲に伝える能力、自然の生息地保護に対する配慮などが審査され、そこで優秀な成績を収めたトップ160名から、各リージョンごとのセミファイナル、中国・成都市で行われるファイナルを経て、最終的に3名のパンバサダーが選ばれる。
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の張志和博士はプレスリリースのなかで、「飼育とリハビリに特化した手段だけでは、パンダの今後の生存を確実に保証するには不十分。生息数を増加させるための次の段階は、パンダが安全に自然界に戻れるようにすることだ」とコメントしており、そのためにもこのプログラムを成功させたいと意気込みを語っている。
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