同大学獣医学部では以前より遺棄された保護犬の譲渡活動を行っており、昨年の大震災発生後は、福島第一原発の事故により取り残された被災犬を積極的に受け入れ、トレーニング後に新しい里親に譲渡する活動を行ってきたという。
発表によると、犬の実習期間中、被災犬と震災前に神奈川県の保護施設から引き取った犬の、ストレスの指標である尿中コルチゾール値と行動特性を調べたところ、被災犬は震災前に引き取った犬に比べ、尿中コルチゾール値が5~10倍高く、また、学習能力や愛着行動が低下していることがわかった。
同大学はこれらのことから、被災地の犬は非常に強いストレスを経験していたことが明らかとなったとしている。この結果の詳細は、11日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載されている。
ワールドペットニュース
被災地の犬 ストレスは非被災犬の5-10倍 麻布大発表
ニュース全般