同園では先の10月10日、母親のキキョウ(メス)と父親のカンガ(オス)との間に3頭の赤ちゃん(うち2頭がキングチーター)が誕生した。残念ながら2頭のキングチーターのうちメス1頭は、誕生翌日の11日に母親の下敷きとなって腎挫傷のために死亡したが、残りの2頭はすくすくと育っている。同園によると、10月31日の体重測定ではキングチーターが1600g、もう一方が1800gと順調に成長しているという。
通常のチーターの体には独特の斑点模様があるが、キングチーターはその斑点がつながり、帯状となるのが特徴。発見当初は別種とされていたが、遺伝的な研究によって両者は同種と判明し、キングチーターはチーターの変異個体であることが明らかとなった。世界では野生個体と飼育個体を合わせてもキングチーターは数十頭ほどしかいないとの報告がある。同園では、昨年6月11日にキングチーターのナデシコ(メス)も誕生しており、今回が国内2例目となる。
なお、今回の2頭の誕生を含めて、同園が飼育しているチーターは総勢17頭(オス9頭、メス8頭)となった。
関連URL: 多摩動物公園HP