昨年夏、日本テレビの朝の情報番組で人気を集めたサモエド「ZIPPEI兄弟」が車中での熱中症により死亡する事故が起きたが、同サイトではそのような事故の再発防止のため、熱中症予防の啓発に取り組んできた。
その一環として、犬オーナー1000名を対象に、車での犬の熱中症への意識について調査を行った結果、熱中症にあまり配慮していなかったり、正しい知識を持っていないオーナーが少なからずいることがわかったという。
「普段から気を遣っている疾患」についての問いでは、「狂犬病」「フィラリア症」など広く知られた疾患をあげる人は39.4%だったのに対し、「熱中症」と答えた人はその半数程度の20.4%にとどまり、8割近くのオーナーはあまり熱中症に配慮していないことがわかった。
また、車で愛犬と出かけると回答した647名のうち、買い物や食事の際に「車に愛犬を留守番させたことがある」と回答した人が44.9%と、実に半数近くにのぼった。さらに、車中の犬が熱中症にかかると思われる季節について、「夏」と回答した人がもっとも多く97.9%にのぼったが、一方で熱中症の危険性が高まり始める「春」をあげた人は、約半数の55.3%まで減少した。
同社サイトによると、一般社団法人 日本自動車連盟が行った車内温度の変化に関する調査で、4月でも車中の温度が48.7度まで上昇し、さらにダッシュボード付近では最高70.8度にまで達したというから、そんな状況に愛犬を残すことがいかに危険かは一目瞭然だ。
また、先日もお伝えしたが、ペット保険のアニコム損害保険株式会社の調査でも、「熱中症、日射病、熱射病、脱水」に関連した保険金請求が4月ごろから発生し、夏に向けて月を追うごとに増加する傾向にあるという。真夏でなくとも熱中症にかかりうるという認識を持ったほうがいいだろう。
「トヨタドッグサークル」では上記調査結果に加え、熱中症を予防するためのポイントや、熱中症にかかってしまった場合の対応など、日本獣医師会理事の細井戸大成獣医師監修による、犬の熱中症に関するコンテンツを公開している。そういった情報もチェックしつつ、これからの行楽シーズンの愛犬とのドライブを、ぜひ安全に楽しんでいただきたい。
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