ペットを飼っている20から70代の男女1214名を対象に行われたこの調査によると、「現在住んでいる地域で不安に感じている災害」に関する設問では、50.8%が「地震」と回答し、続いて「風水害」(27.0%)、「黄砂・PM2.5」(15.3%)と続いた。
この結果を地域別にみると、「地震」への不安は先の震災で被災地となった東北、関東に加え、南海トラフ地震の発生が心配される東海エリアの回答者の不安度が、他の地域より高い傾向にあったという。一方、「黄砂・PM2.5」に関しては、中国本土に近い西日本、とりわけ九州・沖縄エリアの不安度が高くなっていた。
次に、ペットのために実施している防災対策について、「対策をしている」と回答した人は全体の12.2%にとどまったが、2012年に同社が実施した同様の調査時の結果11.5%に比べると、0.7ポイントの微増となった。
しかしこのデータを地域別に見た場合、東北エリアでは震災前の2012年の実行率が5.8%だったのに対し、今回の調査時には9.2%と大きく増加していることがわかった。さらに、東海エリアでも2012年の6.0%に対し、今回は12.7%と増加し、「地震」に対する不安度が高い地域ほど、ペットの防災対策の実施率が高いことがうかがえた。
現在実施している具体的な対策については、「ペットの避難グッズをまとめている」がもっとも多く、次いで「ケージやキャリーケースに慣れさせている」「ペットと一緒に寝るようにしている」と続いた。
さらに、防災対策用に準備しているアイテムは「フード・飲料水」「ケージ・キャリーケース」「トイレグッズ」といった日常的に使用・消耗するものが上位を占め、フードや飲料水に関しては、「7日分以上」ストックしている人がもっとも多い結果となった。
先の震災発生時は、フードや消耗品などの備蓄があるか否かだけでも、被災後の苦労度が大きく違ったと聞く。今日この日をきっかけに、できることからペットの防災対策を始めてみてはいかがだろうか。
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