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怒り狂う愛猫に襲われた飼い主、たまらず警察に通報 米国

海外

 米オレゴン州ポートランドの地元警察の発表、および地元局「KPTV」をはじめとするメディア各社によると、事件が起きたのは先週日曜。日本でいうところの110番にあたる911番あてに「猫に襲われているので助けてほしい」との通報があったのが、ことの始まりだった。

 電話の主はリー・パーマーさん。彼は通信指令係に、生後8ヶ月の息子ジェシーくんが愛猫に襲われ、さらに攻撃を加えようとするため、ジェシーくんと、恋人でジェシーくんの母親のテレサ・バーカーさん、愛犬を連れ、寝室にろう城していると告げた。

 愛猫は4歳になるオスのヒマラヤン「ラックス」で、22ポンド(約10kg)もある大型猫だとか。彼はジェシーくんを襲った際に、追い払おうとしたパーマーさんに蹴られたのきっかけに逆上し、シャーシャーと威嚇しながら一家を寝室まで追い詰めたという。

 その後も部屋から出ようとするたび、飛びかからんばかりの勢いで襲ってくるため、一家は部屋から出られなくなってしまったのだった。

 KPTVのニュース動画には、パーマーさんと通信指令係のやりとりが収録されているのだが、彼が状況を説明する後ろで、猫が叫び声をあげているのがはっきりと聞き取れ、ホラー映画のようで、正直ちょっと恐い(一方、指令係の女性はこのやりとりの間、笑いをかみ殺している様子)。

 要請を受けパーマーさん宅に駆けつけた警察は、“逮捕”を免れるためにキッチンの冷蔵庫のうえに避難したラックスを、犬用の捕獲縄を使い確保。意外にもあっさり御用となった。

 ラックスは翌日にはすっかり落ち着きを取り戻し、幸い、襲われたジェシーくんも額にひっかき傷を負った程度ですんだため、無事釈放となった。警察もメディアも笑い話としてこの事件を伝えているが、襲われたバーカーさんは「同じ目にあったら、あなたも911通報するはずよ。本当に恐ろしかったんだから」と、恐怖体験を振り返る。

 ひとつだけ大きな問題が残されたのは、ラックスの今後についてだ。長年ともに暮らして情が移っているとはいえ、以前から凶暴な一面は持っていたそうで、今回の体験ですっかり恐ろしくなってしまった一家は、ラックスを手放そうかどうか悩んでいるとか。

 ただ、子供が加わり環境が変わったことでのストレスや、ジェシーくんを攻撃したとはいえ、蹴られてしまったことによるショックが逆上の引き金になったのではと考えると、情状酌量の余地は十分あるように思えるのだが……。

関連URL: ポートランド警察局 関連ニュースリリース(英語) KPTV 関連ニュース(英語) ※写真/動画あり

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