カンヌ国際映画祭の最高賞「パルムドール」をもじったパルムドッグ賞は、映画のなかですばらしい演技を見せた犬を表彰するもので、今年で14回目の開催となる。非公式の賞ながら毎年メディアにも注目されており、過去には映画『アーティスト』に出演し、一躍スター犬となったジャック・ラッセル・テリア「アギー」などが受賞している。
今年のパルムドッグ賞に輝いたのは、コーネル・ムンドルッツォ監督作『ホワイト・ゴッド』に出演したラブラドールミックスの兄弟犬「ボディ」と「ルーク」。今年のカンヌ国際映画祭である視点部門賞を受賞した同作は、純血種を優遇する法改正の犠牲となり、飼い主と引き離された雑種犬たちが人間に復讐を果たすストーリーで、2頭は主人公の少女「リリィ」の愛犬「ハーゲン」を演じている。
米芸能誌「バラエティ」によれば、2頭のうちボディはドッグトレーナーのテレサ・ミラーさんとともにレッドカーペットを歩き、作品上映前の挨拶で犬としてはカンヌ史上初めて監督や出演者とステージで肩を並べ、話題を呼んだという。
また、同作には受賞した2頭以外にも200頭を超える犬たちが出演しており、プレス資料によると、そのほとんどがシェルターから引き取った犬で、撮影終了後は全頭が新しい家族のもとに引き取られたのだとか。
なお、次点となる審査員特別賞には、ジャン=リュック・ゴダール監督作『グッドバイ・トゥ・ランゲージ』に出演している監督の愛犬、ロキシー・ミエヴィルが選ばれた。
ワールドペットニュース
パルムドッグ賞2014 受賞はハンガリー映画出演のミックス犬兄弟
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