阪神・淡路大震災から20年、菅田将暉さんが演じる今年20歳になる主人公の青年・藤原理人は、偶然公園で災害救助犬のキューと出会う。勤めていた飲食店が倒産し、次が見つかるまでの腰掛けのつもりで災害救助犬のNPOに就職するが、理人はやがて本気で災害救助犬のハンドラーを目指すことになる。赤ん坊のときに震災で両親を失った若者が、自分を育ててくれた祖父母や、20年前の消防隊員らのさまざまな人の思いを背負って、小さくても力強い一歩を踏み出す姿を描く。
20年前に阪神・淡路大震災を実際に体験した脚本家・岡本貴也氏が、すでに歴史の一部となってしまったあの悲劇を、経験した人にもしていない人にも、震災を知らない若者にも、「何か希望を伝えたい」という思いで創り上げた作品となっている。
大きな悲劇を歴史の一部として風化させないためにも、一人でも多くの方に見ていただきたい作品だ。
関連URL: 阪神・淡路大震災20年ドラマ「二十歳と一匹」NHK