1902年、高松市に生まれ、その後丸亀市に転居。小学校の時から絵がうまく、学校の美術の授業で教師の代わりをすることもあった猪熊弦一郎(1902~93)が好んで描いたモチーフのひとつに猫がある。夫婦ともに猫好きだった猪熊家では、一度に1ダースの猫を飼っていたこともあるという。彼が描いた猫の姿は、写実的なスケッチ、シンプルな線描、デフォルメした油彩画と実にさまざまで、画家が猫の魅力を存分に享受し、創作に挑戦した様子がうかがえる。
本展では、猪熊弦一郎が描いた猫の絵を、作風や技法、他のモチーフとの組み合わせなど複数の視点から紹介する。モチーフとしての猫に対する客観的な視点と、友としての猫に対する敬愛の念が呼応した、猪熊ならではのユニークな「猫達」が堪能できる。
会期:2015年6月13日(土)~9月27日(日) 会期中無休
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
*6月13日(土)は20:00まで開館(入館は19:30まで)
観覧料:一般950円(760円) 大学生650円(520円) 高校生以下または18歳未満・丸亀市在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料
関連URL: 猪熊弦一郎展「猫達」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)