熱帯魚などの観賞魚の飼育には、保温器具(ヒーター)が欠かせない。この保温器具は、水中でガラス管の中のコイル線を発熱させて加温する構造になっている。最近では、飼育する魚によって自動で温度制御を行い、最適な水温にするなどの付加機能も加わった。そして安全性についても進化を続けている。
ジェックスが独自に開発した安全構造は、消費者が間違って空気中で保温器具を通電させた場合を想定している。このような場合、温度制御とヒーターカバーによって、手でふれても安全な温度帯にコントロールできることが大きな特徴だ。
空気中での通電を想定した背景には、過去の震災がある。水槽が割れて水が漏れてしまい、そのあとに保温器具が空気中で通電、火災につながった事例を踏まえたそうだ。そこでジェックスでは、今後同社のすべての観賞魚用保温器具に、この構造を取り入れていく。
首都直下型地震をはじめとする震災や、自然災害全般への関心が、かつてないほど高まっている現在。ジェックスはより安全性の高い製品を開発・販売し、一層の観賞魚飼育普及をめざしている。
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