アギーの公式Facebookページ、およびゴシップサイト「TMZ」によると、死因は前立腺ガンだそうで、先週金曜日に安楽死されたという。亡くなる数週間前はかなり苦しんだようで、「安楽死は苦渋の決断だった」とトレーナーのオマー・フォン・ミュラーさんはTMZに語っている。

　彼をスターダムにのし上げたのは、なんと言っても2012年度アカデミー賞受賞作『アーティスト』への出演だ。主演のジャン・デュジャルダン演じる落ち目の映画スターに寄り添う飼い犬を演じ、その高い演技力が賞賛され、「パルムドッグ賞」「ゴールデン・カラー賞」といった犬の映画賞を総なめに。また、ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアター前に、犬としては初めて「肉球形」を刻み、大きな話題を呼んだ。

　元捨て犬で殺処分寸前のところを保護され、トレーナーと二人三脚で、世界一の俳優犬となったアギー。どんな犬でもチャンスがあれば、偉業を成し遂げる可能性を秘めているということを、身を持って証明してくれた彼の功績は、計り知れない。心から冥福を祈りたい。

関連URL: アギーの公式Facebookページ（英語） TMZ　関連記事（英語）