「アタゴオル」シリーズに登場する二本脚で立って歩く太った猫のような姿をしたヒデヨシは、大食漢で大酒飲みで怠惰で好奇心旺盛。時に辛らつだったり、すっとぼけたユーモラスな発言をするが、何故か憎めない存在で、物語はヒデヨシが起こす様々な騒動をきっかけに新しい発見がこの世界にもたらされていく。
そんな「アタゴオル」シリーズのキャラクターと葛飾北斎の浮世絵が合体した異色のイラスト作品展が、今開催されている「ますむらひろしの北斎展」だ。今回展示されているのは、2005年から2013年にかけて情報誌「王様手帖」(アド・サークル発行)に掲載されたイラスト作品の原画52点。また、先品のひとつひとつには、浮世絵の模写やプロセス、浮世絵作品と自身の世界観の融合などについて、ますむら氏本人による文章が添えられている。
復刻浮世絵版画やパネルなどによる北斎の浮世絵が、ますむら氏のアタゴオル北斎作品と並べて展示されているので、ますむら氏の世界観がより解釈しやすくなっている。
観覧料金は、一般500円、学生(小学生以上)・65歳以上250円。時間は午前10時から午後7時まで。休刊日は月曜日。展示は3月27日(日)まで。
関連URL: ますむらひろしの北斎展(八王子市夢美術館)