1980年7月4日に英ブリストル動物園で生まれ、1982年に北海道の釧路市動物園に来園。繁殖を目的としたブリーディングローンのために、2000年10月6日に釧路市動物園から上野動物園に来園したムサシ。上野動物園では、何度かメスたちとの同居を試みたが、残念ながら繁殖にはいたらなかった。
2007年に脳梗塞を起こし、右上半身にマヒが残っているムサシに、ことしの6月14日、身体が震えるなどの症状がみられ、脳梗塞の再発の可能性があったため治療を続けていたが、徐々に元気・食欲がなくなり、7月18日以降飼育員の呼びかけに反応しなくなった。そのため、7月25日に全身麻酔をかけ検査を行ったが、麻酔から覚醒せず急変、そのまま亡くなったという。飼育下におけるニシゴリラの平均寿命は4~50年とされているので、少し早すぎる死となった。
ムサシの死後、上野動物園のニシゴリラはオス1頭(ハオコ)、メス6頭(ピーコ、トト、ナナ、モモコ、コモモ、モモカ)となっている。
関連URL: 東京ズーネットニュース ニシゴリラ「ムサシ」やすらかに