筆者の小嶋氏は、和歌山電鐵株式会社の社長で、10年前に出逢った三毛猫の「たま」を貴志駅の駅長に任命した本人。本の中では「社長さん」として登場する。びんぼうなおんぼろ電車を救うため、世界初の「ねこの駅長」として、たくさんのお客さんを招き、つぶれる危機から守った「たま」。「たま」は、残念ながら2015年、和歌山電鐵10周年を迎える直前に亡くなり、名誉永久駅長となった。
本書は、「たま」が駅長に就任してからの10年間のさまざまなエピソードを、「たま」と仲良しだったお向かいのたこ焼き屋のワンちゃん「レオ」と、セキレイの「おまっちゃん」が話の合いの手を勤め、小嶋社長が「たま」本人になりきって描き上げたイラスト付きの児童書となっている。
発売後すぐにベストセラーとなり、緊急重版がかかり、児童書では珍しいデイリーランキングで1位を獲得した本書。小嶋光信社長が、「たま」の生涯を「たま」になりかわり書いた本書は、子どもだけでなく大人の胸にも、じーんとくる感動の物語となっている。
関連URL: ねこの駅長たま びんぼう電車をすくったねこ 「ねこの駅長たま」角川つばさ文庫から発売! – びんぼうな電車を救った本当の話 –(和歌山電鐵株式会社HPより)