毎年開催されている「ヤマネコ祭」では、ツシマヤマネコや野生動物の保全に関係する団体が集まり、最新の調査や研究成果、オリジナルグッズの販売などを行っている。ことしは、ツシマヤマネコなど絶滅の危機にある野生動物の回復と自然再生を目的として動物医療や飼育動物の適正飼育普及の活動を行っている「NPO法人どうぶつたちの病院」、ツシマヤマネコを守るために設立された唯一の民間団体「NPO法人ツシマヤマネコを守る会」や対馬市などが参加。

　楽しく学べる環境教育プログラム「安心するには近すぎる／この森に住めるのは何頭のヤマネコ？」を小学生対象に実施するほか、ヤマネコふわふわエアドームや、ヤマネコTシャツ、環境配慮型農法ヤマネコ米など、ヤマネコ関連の物販を行う。多摩動物公園野生生物保全センターと岐阜大学応用生物科学部動物繁殖学研究室は、希少種の繁殖や保全を成功させるために取り組んでいる陰の研究活動について紹介する。芝生広場イベントテントでは、各日11時30分～12時、14時～14時30分の2回、あずきの会による小さい子ども向けの読み聞かせ会「ヤマネコおはなし会」が行われる。

　10月29日（土）13時からは、野生動物画家・岡田宗徳師が講師を務めるヤマネコワークショップ「ヤマネコを描こう！青空お絵描き教室」、ほか「ヤマネコストラップをつくろう」（10月30日（日）11時30分～）、「ヤマネコキーホルダーを作ろう」（10月30日（日） 12時30分、13時30分、14時30分の3回）などのワークショップも予定されている。

　場所は、東京・武蔵野市にある井の頭自然文化園で、メイン会場は芝生広場で、ほかに資料館集会室では「ヤマネコ講演会」が、ヤマネコ舎前では飼育係の生き物ガイド、彫刻館B館では「ヤマネコ映像祭」など多数の催し物が企画されている。

関連URL: 東京ズーネット「10/29-30「ヤマネコ祭2016」を開催します！」