今回展示されているのは、幻の魚類博物画家といわれる伊藤熊太郎によるかずかずの魚類画。伊藤熊太郎(いとうくまたろう)は、明治から昭和にかけて活躍した魚類博物画家で、写真が未発達だった時代に、多くの魚類図鑑や学術文献のために精緻な魚類画を描き、魚類学の発展に貢献した。
いままで、日本には熊太郎の原画が数枚しか残っておらず、その業績のほとんどは、アメリカのスミソニアン博物館所有とされてきた。しかし、2016年8月に開催された第13回企画展示「図鑑で楽しむ江戸前の海」の会期中に、荒俣宏氏により、熊太郎によるスケッチ帖6冊・原画1,261枚が発見された。これだけまとまった熊太郎の博物画が発見されるのは、国内で初めてのことで、この発見を広く紹介するために、展示の入れ替えと荒俣氏による講演会開催が決まった。
荒俣宏氏による講演会「幻の魚類博物画家 伊藤熊太郎」は、2月19日(日)午後1時半より3時まで。東京海洋大学品川キャンパス・白鷹館(はくようかん)1階講義室で行われる。講演会への参加は、webの申し込みフォームから、またはFAX(03-5463-0445)で申し込む。入場は無料。
第13回企画展示「図鑑で楽しむ江戸前の海」(第二期)への入場は無料。開館時間は午前11時から午後4時まで。期南中の休館日は土曜日曜と2月28日(火)。問合せ先は、東京海洋大学附属図書館情報サービス第一係、電話(03-5463-0444)まで。
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