1964年10月に東京オリンピックの開催が決まり、日本中が歓喜した中、彫刻家の朝倉文夫は「猫百態」展を企画し出展作品制作に没頭するが、1月に急性骨髄性白血病を発症、オリンピックを観ることなく4月に亡くなった。
今回の展示会では、同館が所蔵する朝倉氏の全猫作品を展示するほか、制作の参考とした写真資料や、所蔵しているほかの作家の猫作品などを併せて展示している。同館での猫展は1994年に開催した「没後30年 猫百態展へ向かって」以来23年ぶりとなる。
9月23日(祝・土)には、藤田百合氏(女子美術大学非常勤講師、エデュケーター)による家族でものづくりの楽しさを体感できるワークショップ「猫の彫刻を作ろう」、11月4日(土)には「猫のモビールを作ろう!」が予定されている。どちらも、参加料300円が必要。10月27日(金)午後2時からは、朝倉文夫令孫、朝倉摂令嬢で俳優の富沢亜古氏によるトークイベントも行われる。
開館50周年記念「猫百態―朝倉彫塑館の猫たち―」は、12月24日(日)まで。特別展期間中、作品保護のため前期は9月2日(土)~11月1日(水)まで、後期は11月3日(金)~11月16日(水)とし、一部展示替えを行う。
開館時間は午前9時半から午後4時半まで。休館日は木曜日。入館料は、一般が500円、小・中・高校生が250円。
関連URL: 開館50周年記念「猫百態―朝倉彫塑館の猫たち―」