清川あさみ氏の演出による宮沢賢治の童話をテーマにした展示や体験プログラムは、館内を絵本の挿絵のように美しい世界観で幻想的に彩り、文学の秋にぴったりのイベントとなっている。
メインは、「銀河鉄道の夜」の銀河鉄道でわたる天の川をイメージした「クラゲ万華鏡トンネル」。水晶やトパーズの河原、りんごと薔薇の匂いがする風、きらきら燃えるとうもろこしの地平線など、宮沢賢治が言葉で描いた情景が、清川あさみ氏のイメージで映像化し投影される。壁と天井に約5,000枚の鏡を貼りつめた約50メートルの空間で、宇宙を漂うクラゲたちを眺めながら美しい銀河のトンネルをくぐることができる。
また、5階のエントランスでは、今回のイベントのために「やまなし」の物語をイメージし新たに制作された、高さ約7メートルのオリジナル作品の映像が投影される。きらきらと光が差し込む水面を水の底から見上げるような体験ができる。
このほか、6階のクラゲゾーンでは、「グスコーブドリの伝記」の中でブドリとネリが暮らした色彩豊かなイーハトーヴの森を、クラゲたちが幻想的に浮遊する。5階にあるアクアアカデミーでは、体験プログラム「手のひら絵本づくり」も行われる。
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