東京都においては、小池都知事が「2年後までに殺処分をゼロに」を公約の一つに掲げており、今年度（2017年度）は現在までのところ、猫の殺処分数を94頭まで数を減らす実績を上げている。（殺処分数として公表されている数の中には、東京都の動物愛護センターに保護されたあと、ひどい傷病などで亡くなった場合や、治る見込みがなく苦しみを長引かせなために獣医師の判断で安楽死させた猫などの数も含まれる）。

　このように殺処分数は減ってきているが野良猫の問題、虐待事件、多頭飼育崩壊、高齢者の飼育放棄など猫をめぐるトラブルは絶えることがない。今回のシンポジウムでは、動物に関する法律に精通した弁護士の細川敦史先生、NPOゴールゼロ理事長・moco動物病院院長・斉藤朋子先生、NPOねこけん代表の溝上奈緒子氏、地域猫アドバイザー・練馬区職員の石森信雄氏さんらパネリストが、「餌やりをしたら警察を呼ばれた」や「野良猫が車に傷をつけた」など身近なさまざまなトラブルを解決するために、いまできることのアドバイスを徹底討論する。

　また、シンポジウム当日は、「UDトーク」というアプリを使用して講演内容を音声認識技術でリアルタイム字幕（日本語／多言語）で対応する。時間は、午後2時から5時半まで。入場は無料。定員は300名。申し込みフォームより申し込む。

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