劣悪な飼育環境から保護された巨大ウサギのバーサが、里親のもとで子猫たちの世話を学び、新たな人生を手に入れた。
バーサは「コンチネンタル・ジャイアント・ラビット」という種で普通のウサギの5倍の大きさをもつ。保護される前に飼われていた家はトレーラーでできたゴミ屋敷で、バーサはほかの40羽以上のウサギとともにほとんど動けない状態で暮らしていた。
そんな酷い経験をしたにもかかわらず、バーサはまるで聖母のようにすべてを包み込む優しさをもっていた。里親はバーサのことを、それまで会ったなかでもっとも愛情深い動物だと話す。
バーサは野良猫の赤ちゃんにとりわけ優しく、怯えている猫たちに静かに寄り添い、もこもこの体を猫のベッド代わりに使わせてあげた。
そうして心を許した猫たちは、バーサの体をなめて毛繕いをするほど信頼を寄せるようになった。もしバーサがいなかったら、猫たちは人間との生活に慣れるのにもっと時間がかかっただろう。
しかし、悲しいことにバーサは1ヶ月前に突然病気でこの世を去ってしまった。飼い主はバーサの存在がいかに大きく、家族やすべてのペットたちの心の支えだったことに気づかされた。
バーサの優しさと強さを伝えるため、飼い主はこれまでのバーサの動画を編集してSNSで発信している。寡黙な大ウサギがこんなにも無邪気で愛らしい行動をとるのかと驚かされるし、猫たちとふれ合っている姿を観ていると不思議と目に涙がにじんでくる。
亡くなってしまったことが悔やまれるが、バーサとの思い出はいつまでも飼い主と猫たちの心のなかに残り続けるだろう。
関連URL: Rescue Rabbit Steps Up to Become Sweetest Foster Mom to Orphaned Kittens