博物学者、生物学者、民俗学者として知られる南方熊楠(みなかた くまぐす)は、猫好きとしても有名で、飼っていた猫の名前はすべて「チョボ六」。のちに妻となる松枝に会う口実として、何度も汚い猫を連れていき、猫の体を松枝に洗ってもらったなど、猫にまつわるエピソードが多く、自身で描いた猫の絵も多数残っている。この展覧会では、熊楠が描いた猫の絵や書をパネルにし、また猫の論文や資料なども展示されている。
また、6月8日(金)には、国際日本文化研究所客員准教授・伊藤慎吾氏による「熊楠の俳句にあらわれた猫」、6月9日(土)には、武蔵大学非常勤講師・岸本昌也氏による「南方家に福をもたらした猫」、6月10日(日)には、慶應義塾大学非常勤講師・志村真幸氏による「ロンドン時代の熊楠と猫の交流」のギャラリートークが予定されている。時間は、各日午後4時から30分ほど。
会場では熊楠が描いた猫の絵をあしらったポストカードやマスキングテープ、扇子などのグッズも販売されている。開場は午後12時から6時まで。入場は無料。ギャラリー来舎は高円寺駅北口、徒歩5分。
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