東京・国立市で愛犬、愛猫と一緒に家族写真が撮れるハウススタジオを運営するフォトグラファー・上村雄高(かみむらゆたか)さんは、2012年2月から原発事故の被災地福島県飯舘村に残された犬猫の撮影を続け、現地訪問回数は90回以上になる。
今回の写真展では、2018年10月末から頻度をあげて飯舘村に通い、現地の今を知り・感じながら撮影を続けてきた写真と、昨年から構想を練ってきた、いままでに上村氏が出会ったさまざまなルーツの犬猫たちの写真をたくさん並べた明るく楽しい「LOVE & PEACE」のふたつの見どころが展示される。
2011年3月の原発事故のあと、福島県飯舘村のおよそ6000人の全村民は、避難を余儀なくされたが、仮設住宅への犬猫の同伴避難が認められなかったため、多くの犬猫が村に残された。2年前に飯舘村の避難指示は解除されたが、帰村した村民は20%ほど。犬猫の中には、今もまだ家族と離れ離れのままのもの、鎖の長さだけの暮らしを強いらているものがいる。
飯舘村の犬猫に起こったことと今。そして、この問題を終わらせるため、繰り返さないため、命について、この社会について、そして私たちひとりひとりに何ができるのか、考えるきっかけとなるような展示になる。
Gallery Pawpad(東京都世田谷区砧5-23-8)は、小田急線・祖師谷大蔵駅かた徒歩8分。「Call my name 原発被災地の犬猫たち」&「LOVE & PEACE」は、3月30日(土)まで。平日は午後2時から6時半、土日祝は午後1時から7時、最終日は午後1時から6時まで。3月27日(水)は休廊。入場は無料。
3月24日(日)には、建築家の金巻とも子さんを迎えて、トークカフェ「ペットの防災を考える~自宅で出来ること」とペット同行避難のついてのミニ展示が、3月30日(土)午後1時から4時には、チャリティーフリーマーケットの開催が予定されている。
関連URL: 写真展のお知らせ「Call my name」&「LOVE & PEACE」世田谷・ギャラリーパウパッド Gallery Paw Pad Twitter