200年も前の江戸時代にも存在していた猫ブーム。江戸の町では、愛猫家の絵師・国芳が人気を博し、多様な猫の姿が浮世絵に描かれた。愛らしく、時に神秘的な猫は、美人画や戯画に登場し、女性と戯れる猫、踊る猫、芸をする猫、猫顔で人気役者になりきって愛嬌たっぷりの姿を披露する猫など、江戸の庶民に広く親しまれてきた。また近代では、竹久夢二、藤田嗣治、水野年方、海外ではビアズリーなどが自らの作品に好んで猫を描き、多くの人々を魅了している。
本展では、浮世絵蒐集家・中右瑛氏が長年にわたり蒐集した浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、暮らしの中に描かれた猫や、猫を愛した芸術家たちの作品約100点(展示替えを含む)を紹介する。
会場は、1階特別展示室。開催期間は、4月26日(金)より6月23日(日)まで。5月21日(火)より一部作品が展示替えになる。観覧時間は、月曜日~木曜日は午前10時から午後7時、金曜日は午前10時から午後8時、土曜日は午前10時から午後7時、日曜日・祝日は午前10時から午後5時(入室は閉室の30分前まで)となる。休館日は5月20日(月)と6月17日(月)。観覧料は、一般300円、大学・高校生200円、千代田区民・中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方、および付き添いの方1名は無料。
5月16日(木)午後7時~午後8時30分(午後6時30分開場)には、関連イベントとして講演会「黒猫奇譚 今も昔も猫好きな芸術家たち ~夢二・漱石から国芳まで~」が予定されている。会場は、日比谷図書文化館・地下1階・日比谷コンベンションホール(大ホール)。講師は、中右瑛氏(本展監修者、国際浮世絵学会常任理事)。定員は200名(事前申込順、定員になり次第締切)。参加費は500円。
6月13日(木)午後1時~午後3時(午後12時30分開場)には、刺繍ワークショップ<にゃるふぁべっと>「かわいい猫のアルファベットを刺繍して、本型のワッペンを作ろう!」が行われる。会場は、日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)。講師は、千葉美波子氏(刺繍家、ABCクリエイター)。定員は24名(事前申込順、定員になり次第締切)。参加費は1,000円(材料費込み)。5月1日(水)より申込受付開始。
関連講座・ワークショップは、ホームページの申込みフォーム、来館(1階受付)、電話(03-3502-3340)、Eメール(college@hibiyal.jp)のいずれかにて、①講座名、②お名前(ふりがな)、③電話番号をご連絡して申し込む。
関連URL: アートになった猫たち展~今も昔もねこが好き