コロナウィルスによって人間が制限付き生活を余儀なくされるなか、母なる自然は変わらずその偉大な力を私たちに見せつけてくれる。
オーストラリアが誇るグレートバリアリーフの近くにあるレイン島は、世界で最も多くの海ガメが繁殖する地として知られており、5万匹以上の亀が生息している。おびただしいほどの数ではあるが、近年その数は減少傾向にあり、亀が崖から落ちたり巣が洪水被害に遭うなどの問題を抱えている。
クイーンランド州環境科学省はこの春、レイン島に生息する海ガメの数を把握するためにドローンを新たに用いることにした。
それまでは砂浜で寝ている亀の甲羅に白い植物性のペンキを塗り、船から目視で数えていたのだが、白いペンキが目立つがゆえに、逆にペンキの塗られていない亀が視界に入りにくく正確に数えることが難しかった。
今回ドローンを使って空から砂浜や海を鮮明に映すことで生息数の把握が容易になり、これまでの船上で測った数よりも1.73倍多い、6万4000匹の亀がいると分かった。
グレートバリアリーフ財団のディレクターであるマースデン氏は、海ガメやその他の野生動物が安心して繁殖し、生活できるように巣の再生や事故防止フェンスの構築に力を入れていくと述べている。
関連URL: This Gorgeous Drone Video Shows Over 64,000 Turtles Swimming Near the Great Barrier Reef