ゴールデンレトリバーの母犬が家に帰宅すると、ペット用ゲートのなかで待たされていた生後8週間の8匹の子犬たちはもう大騒ぎ。
飼い主がゲートを開けた瞬間、子犬たちは一斉に母犬に押し寄せて母乳を欲しがった。
しかし、母犬は疲れておりすぐに乳をやる気分ではない。まるで噛みつくかのような勢いで我が子に吠えたて、子犬が近づこうものなら、「待ちなさい！」「伏せ！」「動くんじゃないよ！」と鬼の形相で注意する。
母犬が心を鬼にして我が子に教えたいのは、忍耐や辛抱強く待つことの大切さ。欲しいものをねだって騒ぐのではなく、落ち着いて待てばご褒美をもらえるという教訓だ。
また、生後8週目の子犬たちはそろそろ乳離れをする時期でもあり、母親は自立への一歩としてあえて厳しい態度をとった。
すると、ゆっくりではあるが、確実に子犬たちは母犬から距離をとり、モジモジしながら床に伏せて待つことができた。
この犬の親子の行動は、どんなに幼い犬でも正しい躾をすれば欲求をコントロールできることを証明してくれる。母犬はまさにボスとして厳しく子どもに忍耐の大切さを教えたが、全員が静かに伏せをできたご褒美として最後に少しだけお乳を飲ませてあげたようだ。飴と鞭をうまく使いこなすこの母犬に人間の親も学ぶことが多く、インターネット上では称賛の声が止まない。
