イギリス南東部にあるノーフォークで、車3台を巻き込む子猫の脱出&救出劇が行われた。
都心にある駐車場に駐車してあった車の中から聞こえる「ミャオ〜」という猫のなき声で、最初に現場に呼び出されたのは動物愛護団体で働くナエミ。
なき声に注意しながら猫の居所を探っていくと、エンジンの中から2つの黒い目が光っているのが見えた。しかしその子猫はエンジンのカバーの中に入り込んでおり、手を伸ばしても届かない。
困ったナエミは地元の消防署に助けを求めることにした。消防員は車の持ち主の許可を得て車体を持ち上げ、慎重に部品を取り外していった。それでも猫にたどり着くことができず、より高度な解体が必要と判断した消防員は、ナエミにヴォルクスワーゲンの整備士に電話をかけるよう頼んだ。
間もなく駆けつけた整備士はタイヤを外し、エンジン周りの部品も慎重に外しながらエンジン下を確認した。しかしいるはずの子猫がいない。実はその子猫は捕まるのを恐れてこっそり外へ逃げ出し、駐車してあった隣のBMWの車の中に入り込んでいたのだ。
すでに疲れ切っていたナエミと消防士、整備士たちそれぞれ職場の他のメンバーと入れ替わり、またいちから車の解体に取り掛かった。3時間かけてやっと子猫を見つけて掴もうとした瞬間、またもや猫は彼らの手をすり抜けて、違う車へ逃げ込んでしまった。
「もうこのいたずら猫を捕まえることは無理だわ」とナエミは内心諦めていたが、この都会のど真ん中で車の中に閉じ込められた猫を放置しておくわけにもいかない。
幸いにも子猫が逃げ込んだ車はヴァンで車体が高かったため、前の2台のような大掛かりな解体は必要なかった。また猫が逃げても捕まえやすいように車の下にシートを敷き、解体を進めていった。そしてエンジン部までたどり着いたとき、子猫は3度目のダッシュを試みたが間一髪で消防員の手に捕らえられ御用となった。
マジシャンも顔負けの脱出劇で有名になった子猫はロースをいう名前がつけられ、保護施設のスタッフにもらわれた。いまは家で快適な暮らしているようだが、ひょっとして内心は退屈しているかもしれない...。
関連URL: Cheeky runaway kitten forces firefighters to dismantle three different cars to catch her