今年は4月4日にイエス・キリストの復活を祝うイースターが行われたが、イースターのシンボルでもあるうさぎに関するアメリカのニュースを紹介したい。
おとなしくて可愛らしいうさぎの姿に魅了され、多くの人々がペットとして飼うものの、懐かない、言うことを聞かない、大きくなり過ぎたなどの理由で飼育放棄されるケースも少なくない。
アメリカミネソタ州に住む16歳のカレブ・スミス君は大のうさぎ好きで、7歳の頃から保護うさぎに関心を寄せていた。
カレブ君は捨てられたうさぎたちを保護し、里親を探し、うさぎのしつけを行うという一貫したプロセスをビジネスとして成り立たせようと努力を重ねてきた。
そのほかにも、イースターや誕生日会などのイベントにうさぎを有料で貸したり、小児病院で入院している子供達や高齢者施設に入居する人々を訪問して癒しを与える慈善活動もしている。
彼は両親とともに地道に実績を重ね、2018年にうさぎが暮らす島「ピースバニー・アイランド」を作ることに成功した。約8.9ヘクタールの小さな島を投資家の協力を得て購入し、その島で絶滅危惧種のうさぎを繁殖したり、保護うさぎがのびのびと遊べる場として活用している。
夏にはワークショップを開き、うさぎとの触れ合い方や環境問題について学びたい青少年を国内外から招いている。
カレブ君は「Peacebunny Island (ピースバニー・アイランド)」という名前の本を出版し、今ではさまざまなメディアで注目を集める高校生企業家となった。
うさぎを救いたいという思いを事業にし、その資金でさらに多くのうさぎの保護を目指す彼の今後が楽しみだ。
関連URL: Teen turns mission to rescue abandoned rabbits into business