鶏が自然とメスからオスに性転換をしてしまったという驚きのニュースがイギリスから届いた。
イギリスのハワースに住むパネット夫妻は、1歳になるバフ・オーピントン種の鶏を飼っている。バッフィーという名のその鶏はほかの6匹の群れのなかでもっとも多くの卵を産む雌鶏だったのだが、3週間ほど前から異変が見られるようになった。
朝になるとまるで雄鶏のように甲高い声でコケコッコーと鳴くようになり、日に日に体つきもトサカも雄のように大きくなっていった。完全にオス化してしまったわけではなく、数は減ったものの今でも卵を産むそうだ。パネット夫妻はバッフィーの突然の変異に困惑を隠せなかった。
どうやら鶏の場合、1万分の1の確率でそのような性転換が起こることがある。なんらかの理由で損傷を受けた卵巣がメスの体内の男性ホルモン値を上昇させ、残ったもう1つの卵巣は睾丸へと変化する。
鶏の専門家であるジェイコブ氏は、バッフィーが卵を産むのと同時に卵の受精もできるかどうか調べるべきだと提案している。しかし、ジェイコブ氏の見解としては、精子を作る臓器がないためそれはあり得ないだろうと考えている。
また、獣医の企業に勤めるウェルバーン氏はこのように述べている。「これまでにも鶏の性転換のケースはありました。腫瘍か何かが原因で左の卵巣が機能不全となり、右の卵巣が男性器官として発達しました。ただそれらの鶏はたいてい卵を産みません。もうひとつ考えられるのは、たまたま卵が2つの精子によって受精され、半分はメスとして、もう半分はオスとして発達した場合、両方の性の特徴を兼ね合わせることがあります」。
バッフィーの場合なにが原因で性転換を遂げたのか気になるが、あまりにも鳴き声がうるさくて近所から苦情を受け、パネット夫妻はバッフィーを手放してしまった。きっとメスのままでいた方が幸せな暮らしを送れていたのかもしれない。
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