テキサス州のエル・パソ動物園を来園した女性客が何とも馬鹿げた迷惑行動をしてニュースとなった。
その女性はクモザルに関心を持ち、何を思ったかクモザルを展示している施設の柵をよじ登ってなかに入ってしまった。
ショートパンツ姿の女性は施設内の池を楽しそうに歩き、2匹のクモザルに近づいていった。そして警戒しているクモザルに向かってアメリカのスナック菓子であるチートスを投げ与えたのだ。そのチートスは唐辛子入りのスパイシーな味で、サルのおやつにはまったく適さない危険な食べ物だった。
女性はすぐに目撃者によって通報されてクモザルの施設から出されたが。動物園の館長はこの一件を「愚かであり、幸運でもあった」とコメントしている。
クモザルは比較的小型のサルだが力は強く、相手を敵と判断すると力づくで地面に押し付けて大けがをさせることだってできる。その女性が無傷で済んだのは非常に幸運なことだった。
クモザルのリビーとサンデーはきちんと栄養管理された餌を与えられているため、ジャンクフードであるスナック菓子を食べるとお腹を壊したりする恐れがある。幸いなことに2匹の健康には異常は見られなかった。
さらに園が警戒しているのは、コロナパンデミックの最中に人間が動物に接近して動物を感染させてしまうことだ。コロナ対策をしながら開園していたにもかかわらず、ルールを破って身勝手にクモザルに近づいた女性の行為は決して笑って許されるものではない。
「私たちはクモザルと信頼関係を築くまでに何年もかかりました。インスタグラムか何かに投稿するためだけに身勝手な人がたった5分間サルたちの生息地に立ち入ったことで、これまでの関係づくりの土台が崩れ去ってしまった。サルたちから信頼を回復するのにさらなる年数が必要となるでしょう」
園の担当者は怒りを隠せない様子でコメントしている。
関連URL: Texas Woman Climbs into El Paso Zoo's Spider Monkey Exhibit to Hand Feed Animals Hot Cheetos