あるアメリカ人女性の慈悲深い行動によって、1匹の出目金の人生が180度変わった。
レイシーという名前のその女性と出目金のモンストロがはじめて出会ったのは近所のペットショップ。およそ9歳だったモンストロは手のひら大のサイズで全身黒色だった。
長年誰にも買われず、水槽のなかで悲しそうにじっとうずくまっていたモンストロを見て、いたたまれない思いになったレイシーさんは翌日にモンストロを引き取る決意をした。
モンストロはすでにかなり弱っていてほとんど動かず、いつも石に寄りかかっていたせいでお腹の部分には傷があった。
フィルター付きのきれいな水が入った水槽に入れたものの、その日の晩まで命が持つのかすらわからない。1週間は絶対に無理だろうとレイシーさんは覚悟していた。
しかしモンストロは1週間以上生き延び、自分から餌を食べようとするまで体力が回復した。1日、1日、餌を食べようと必死で泳ぐ彼の姿にレイシーさんは勇気と希望をもらうようになった。
モンストロが元気になったので、レイシーさんは彼をより大きい池状のタンクに移動させることにした。モンストロを手ですくい上げたとき、驚いたことに彼のお腹は黒から朱色に変化していた。
それから月日が経つにつれてモンストロの体はどんどん赤くなっていき、1年でほぼ全身が鮮やかな赤色へと変化した。
真っ黒で生きる希望を失っていた金魚が、1年で美しく輝く太陽のような姿へと変貌を遂げた。それは単なる体だけの変化ではなく、モンストロの性格も魂が入れ替わったかのように明るく変貌したとレイシーさんは感じている。
モンストロは今では水槽のなかを元気に泳ぎ回り、ほかの金魚と仲良く暮らしている。水槽内にガールフレンドもできたようで、いつも彼女にぴったりと寄り添いながら第二の人生を謳歌している。
関連URL: 10-Year-Old Goldfish Changes Color After He Gets Adopted