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子育て=犬育て。飼い主次第で犬の知性やレジリエンスが伸びる

海外

子育てに関するノウハウは数えきれないほどあるが、子どもに対しては厳しすぎても甘やかし過ぎてもいけないという教えは誰もが納得するだろう。
それは飼い犬とのかかわりにおいても同じで、犬の行動をきちんと見て対応し、犬のニーズに応えている飼い主の犬はより社会的で精神的にも安定しており、さらに知能も高いということが研究でも明らかになっている。

オレゴン州立大学の研究チームは、48人の飼い主とその犬を対象にした実験を行い、人と犬のかかわりや愛着心を測る3つの言動テストを行なった。
1つ目の課題は「飼い主と触れ合っているときに犬がどういった行動を示すか」。2つ目は「実験室にいて、途中で飼い主と知らない人が入れ替わったときにどんな反応を示すか」。3つ目は「パズルのなかにあるおやつを、何の指示や励ましもなく自力で取り出せるか」という問題解決型の課題である。

あらかじめ被験者は以下の3つのグループに分類された。
①飼い主が権威的で犬に高い期待を持ち、犬の行動に対しての反応性が高い
②飼い主が権力的で犬に高い期待を持つが、犬への反応は薄い
③飼い主が犬を甘やかしており、犬への反応性は高いが期待は薄い

※ここで言う「権威的」とは、犬と飼い主の上下関係をはっきりさせているが、犬のニーズや感情に応える姿勢。簡単にいうならば「厳しくも温かい」タイプ。
その一方で「権力的」は力を用いて犬を服従させ、犬自身のニーズや感情はあまり構わない。「厳しくて冷たい」タイプである。

実験の結果、全体としてはやはり①の権威的な飼い主をもつ犬が、ほかの2つのグループよりも精神的に安定していて自信があり、社会性に富んでいることがわかった。そしてパズルの問題を解けたのは①のグループの犬だけだった。

このことから「飼い主と犬の絆は機能的にも感情的にも人間の親子の絆と似ているかもしれない」と研究チームは結論付けている。
さらなる研究の必要がある分野だが、自分の子だけでなく犬に対しても「厳しいが愛のある」態度で接することで犬の秘めた能力や社会性が伸びていくかもしれない。

関連URL: This Specific 'Pet Parenting Style' Seems to Make Dogs More Secure And Resilient

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