ゴールデンレトリバーはフレンドリーな性格が人気の理由ではあるが、番犬としてはあまり期待できないと証明する動画がソーシャルメディアで話題になっている。
それはアメリカのサンディエゴに住む家族の自宅ガレージに設置された監視カメラに残された映像だ。
その日、ガレージのドアは開けっぱなしになっており、1人の若い男性が自転車をひいてガレージから去ろうとしていた。その男はちょうど自転車を盗んで急いで逃亡するつもりだったのだが、しっぽを振って寄ってくるレトリバーのかわいさに負け、わざわざ引き返してガレージに戻ってきたのだ。いったん自転車を置き、犬の顔やお腹をなでなでし、顔ペロペロもしてもらって満足した男は、また自転車のハンドルを手に取りガレージを去っていった。
「泥棒」という概念すら分かっていない様子のレトリバーは、「もっと遊んでよ」と名残惜しそうに男の背中を見つめていた。
サンディエゴ警察によると、犯人が盗んだ自転車は「エレクトラ・3スピード」の2019年モデルで、1300ドル(約18万6000円)の価値があるそうだ。
犯人の身元はまだ明らかになっておらず、警察は監視カメラの映像をもとに捜査を続けている。盗犯は決して許されるべきではないが、すぐに逃亡せずにわざわざ引き返して犬と遊んだ犯人の行為は何だか憎めないというか、ほっこりとした気持ちになってしまう。
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