
世界最高齢のアルパカとしてギネスに登録された「ホーソンデン・ワイヌイ」。
彼が住むのはボリビアでもペルーでもない。羊大国として知られるのどかな国ニュージーランドで、優しい飼い主に甘やかされ、恵まれた生活を送っている。
愛すべき飼い主であるヴィッキーさんとアレックス・コーディエさん夫妻は、彼がこれほど長生きできているのは、その気ままなライフスタイルのおかげだと考えている。
7月6日、彼は27歳185日で、現存する飼育下での最高齢のアルパカとして正式に認定された。アルパカは通常15〜20年生きるので、ワイヌイはかなりの長寿である。
ワイヌイは1998年1月2日、ホーソンデンというアルパカ牧場で生まれた。その後、幼い頃に母親とニュージーランドに渡り、ワイヌイ湾に住んでいた。
ヴィッキーさんの妹がアルパカのオークションを見てアルパカに夢中になり、ヴィッキーさんが家に連れて帰ったのをきっかけに、ワイヌイは家族の一員となった。
ワイヌイは好きなように毎日を過ごしている。朝食を好きなだけ食べてから、パドックへ散歩に出かける。でもそれは食欲を増進させるのに十分な時間だけで、多くは小屋の中で過ごす。
ヴィッキーさんによれば、夕食が遅れると、必ず立って待っているそうだ。
「私の愛しいワイヌイの性格は、今ではちょっと不機嫌な老人になってしまいました」と彼女は笑って言う。
「若いころは、群れの見張り番をしていたものです。見晴らしのいい高い場所に座って、世の中を眺めていました」。
いまでは視力があまりよくないので、自分で慣れたルートだけを感覚を頼りに歩いている。
活動量は減ったが、食欲は旺盛で、毛並みはふもふしており、真っ黒な瞳が愛らしい。
ファンクラブまで持っているワイヌイは、ちょっとしたファッショニスタでもあり、ヴィッキーさんは、「冬はコートを着て快適に過ごすのが大好きなのよ」と説明する。
世界最高齢のアルパカは、冬のニュージーランドで今日も青いフリースのコートを着こなして、人々の注目を集めていることだろう。
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