
ラブラドール・レトリーバーのレオはもともと介助犬になるべく学校で訓練を受けていたが、求められる基準を満たすことができず「不合格」で学校を出た。
「できそこない」というレッテルを貼られ、行き場のなかったレオを保護して受け入れたのが今の飼い主だ。飼い主である女性は、レオを無条件の愛で包み込み、毎日レオへの感謝の気持ちを言葉で伝えている。彼女のレオとのやりとりを映した動画は、観る人の目を潤ませるほど感動的だ。
1分間の動画は、「介助犬学校では合格ラインに届かなかったけれど、それでも手伝うのが大好きな犬を里親として迎えました」というレオの紹介で始まる。
その後、レオがいろんなものを咥えて飼い主にもってくる動画が紹介される。そのたびに飼い主は「そのシャツ、私のために選んでくれたの?ありがとう、レオ。君は最高の男の子ね。本当に最高の男の子だよ」と応じる。
レオが別のアイテムを持ってくると、飼い主は「それは汚れたスポーツブラ?」と問いかけ、「確かに汚れたスポーツブラが必要だったわ。ありがとう、レオ。ありがとう」と感謝する。
次にレオが入ってきて、母親の足元にノートを落とす。お決まりのパターンだ。「私のノート?ありがとう!」と飼い主が応じる。最後は靴。「ありがとう、レオ。じゃあ散歩に行こうか?」
次のカットでは、レオと飼い主が外を歩いている。レオが近づき、飼い主の足に鼻をおしつける。「血糖値を上げる必要があるかしら、レオ?」と飼い主はおやつを渡しながら「いい子ね」と微笑みかける。
動画は飼い主が外で座り、レオが持ってきたノートに「Thank you Leo.」と書き込む様子で終わる。
飼い主はほかにも犬を飼っているが、それらの犬とレオは表情が違う。訓練校でさまざまなタスクを求められ「そうじゃない」「それじゃない」と否定され続けたレオの表情には悲しみと、これで合っているのかという不安が滲み出ている。
それをわかっている飼い主は、レオがするすべてのことを肯定し、感謝の気持ちと愛をストレートに伝えているのだ。彼女の愛がレオの心のリハビリになっているのは間違いない。
動画のコメント欄には、「レオが介助犬学校に落ちたんじゃない、介助犬学校がレオを落としたんだ」、「理由はわからないけど、訓練に落ちた介助犬を見ると共感する。どんな介助犬でも命を懸けて守るわ」と、レオと自分を重ね合わせて応援する声もあった。
人間関係もこんなふうに築けたら、社会はもっと優しくなるだろうなと感じさせられる。
関連URL: Failed Service School Dog Melts Hearts on TikTok by Helping His New Parent








