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イギリスで高騰化するペット治療費。貯蓄がゼロになった夫婦も

海外

愛するペットがケガや病気になったとき、飼い主はどうにかして助けてあげたいと手を尽くすが、治療後の請求書に愕然とすることも少なくない。
特に欧米ではペットの治療費が上がっており、社会的にも問題となっている。

イギリスのシンダーフォード在住のサラとケヴィン・グウィン夫妻は、生後3ヶ月のチワワ「スタンリー」を飼っている。ペット保険に加入しようと情報を集め、最終決断をする直前の段階で、スタンリーが事故で前足を両方骨折してしまった。サラの腕から床へ飛び降りた際にうまく着地ができず足を負傷したのだ。

夫婦は獣医クリニックに連れて行ったが、頭金として手術前に1500ポンド(31万円)を支払わなければならなかった。そして獣医には「手術費用は総額5600ポンド(116万円)で、払えないなら安楽死させるしかない」と決断を迫られたそうだ。

愛犬の安楽死は選択肢になかったため手術を決行したものの、多額の治療費は夫妻の家計を大きく圧迫することになった。貯金はゼロになり、足りない分は借金をしたため、食料を買うお金すらもままならない。
夫妻は2つの動物慈善団体から治療費の一部支援を受け、友人によるクラウドファンディングキャンペーンで残額を募っている状態だ。

夫妻はスタンレーが受けたケアと治療には非常に満足していると述べたが、獣医療費削減に向けたさらなる取り組みを望んでいると付け加えた。

「料金は法外だと思う。どこにそんなお金が消えているのか理解できない。綿棒に至るまで支払わなければならないのだから」。
「多くの人は『毎月貯金している』と言うけど、仮にそうしていたとしても、今回の5600ポンドの請求額を支払えるほど貯まってはいなかったでしょう」。

納得できない夫妻に対し、獣医側は、「スタンレーとその飼い主をサポートするために昼夜を問わず働きました。飼い主に債務負担を強いる意図はありませんが、スタンレーのような複雑な症例には膨大な資源と技術が必要であり、ペット向けの国民保健サービス(NHS)は存在しません」と説明した。

独立行政機関である競争市場庁(CMA)は、2016年から2023年にかけて獣医療費が63%上昇したことを明らかにした。
同庁は業界規制強化のため、獣医師にウェブサイトでの料金表公開義務化、500ポンド超の治療費明細書発行義務化、処方箋価格の上限を16ポンドに設定するなどの提案を行った。

高額になる理由に納得できないまま、「払えないなら安楽死」という脅しに、飼い主は冷静な判断ができるだろうか。低中所得者が困窮しないようなサポート体制や法規制がもっと必要だ。

関連URL: Couple 'spent life savings' on puppy's vet bill

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